特に指定のない場合は負荷の力率は100%とする。
電圧変動率εは次式で表わされる。
この値は小さいほど良好で変動率を小さくするには両巻線の抵抗及びリアクタンスを小さくしなければならない。
(3)温度上昇
変圧器内の鉄損、銅損等の各種損失は全部熱となり各部の温度を上昇せしめることは他の電気機械と同様である。この温度上昇は各部の絶縁耐力を低下せしめるから温度上昇に一定の制限を設けてある。
なお、温度上昇は周囲温度との温度差で表し、NK規則では次のように規定している。
変圧器の温度上昇限度
(4)誘導絶縁
誘導絶縁とは変圧器の隣接する各コイル間及び各巻線層間に誘導される異常電圧に対する絶縁のことで変圧器は次のような絶縁試験に耐えられるよう規定されている。
100〜500〔Hz〕の周波数を用いて、巻線に定格電圧の2倍の電圧を誘起させ、最長60秒、最短15秒間これに耐えなければならない。
ただし、試験時間は
としている。
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